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さんりの由来

 『さんり』という言葉の由来は、皆様の中にも察しがついている方も多いのではないかと思いますが、東洋医学の経路経穴という中に出てくる、いわゆる“ツボ”の名前です。

 手三里、足三里といって、肘の近くと膝の近くにあり、体に約400あるツボのなかでも、治療に使う頻度がとっても多いツボです。 どのような時に使うのかについては、省かせて頂きますが、東洋医学のツボの考え方のなかでも、とっても大切な『さんり』なのです。 この『さんり』という響きも好きなのですが、この名前にさせて頂いたことには、実は別の意味もあります。

 1600年代、江戸時代の前期の俳諧師、松尾芭蕉の奥の細道という紀行文のなかにも、この『さんり』が登場します。
 はじめの序文の歌のなかで
~ももひきの破れをつづり、笠(かさ)の緒付け替えて、三里に灸すゆるより、松島の月まず心にかかりて、住める方に人に譲り、杉風(さんぷう)が別墅(べっしょ)に移るに~
…なんとなく意味は伝わります。

 旅に出る支度、準備のなかに、三里に灸をしたようです。
この歌を詠んだ後、約600里(2400キロ)にも及ぶ距離の旅に出るわけです。
約150日かけて旅をしながら歌を詠み、紀行文にしたとされていますが、当時、今のように舗装もされておらず山道・砂利道のような道を歩いたはずです。

このとき、足の疲れ・胃腸の疲れを癒すために灸をすえていたのが『さんり』です。

 当院は、皆様の日頃の人生という旅のなかでお疲れになった時、ちょっとした癒しの場になれますよう願いを込めまして『さんり柳瀬川鍼灸整骨院』といたしました。

 皆様にも、『さんり柳瀬川鍼灸整骨院』を可愛がって頂けたら幸いです。

 

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